『 不眠症 』って何? 『 レム睡眠 』『 ノンレム睡眠 』って何? 不眠症を治す秘訣は? どんな生活改善があるの?

 

睡眠障害、不眠、不眠症など、眠りに関する言葉はたくさんありますが、

“ 眠りたいのに眠れない ” “ 寝たはずなのに直ぐ目が覚める ”

このような つらい悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

眠りは体をリセットするという大切な役割を果たしています。

これが乱れると、間違いなく心身ともに崩れて行きますから、

眠りの重要性などを解りやすく説明したいと思います。

 

 

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不眠症(睡眠障害)の種類

入眠障害    横になってもなかな寝つけないことです。

        寝つまでに2時間くらいはかかる等、

        不眠で悩む多くの人はこの症状を訴えています。

 

睡眠維持障害  夜中に何度でも起きてしまいます。

(中途覚醒)  回数には個人差がありますが、高齢になるにつれ

        この症状を訴える人が増えていきます。

 

早朝覚醒    自分が思っていたよりも早く目が覚めてしまいます。

        家族が起きる時間がわかっていても、

        2時間以上一人だけ早く目が覚めてしまったり、

        まだ眠いのに二度寝が出来ないなど、

        この症状も高齢になるにつれて多く見受けられます。

           

熟眠障害    しっかり睡眠時間をとったわりには、

        ぐっすり眠れた感覚が全く無く、

        よく寝たとは思えないと訴える症状です。 

 

 

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原因

やはり、生活のリズムが乱れると直結しやすいです。

それともう一つ大きな原因になるのは、精神的なストレスです。

嫌なことがあったり、心配事で悩まされたりすると、睡眠障害に繋がり、

症状が一つだけの人もいれば、複数が重なってしまう人もいます。

どの症状で現れた場合も、眠りが浅くなる、ということは明白です。

その結果、日常生活に支障をきたしてしまうことが想像できます。

判断力や集中力が落ちるのは勿論、昼間ボーっとしてるため、

夜になると目が冴え始め眠れなくなる、こんな経験ありませんか?

こうなると、悪循環の始まりです。気を付けましょう。

 

 

眠りの重要性

近年は睡眠導入剤もいろいろな物が発売されるようになり、

眠りについての研究が進んでいます。

しかし決して解明された訳ではなく、まだまだ研究途中と言っていい状態。

症状によって、生活改善で治る人いれば、薬が必要な人もいます。

それぞれに適した対応が不可欠なので市販薬に依存し過ぎないのも大事です。

 

そして、睡眠は体の疲れを回復させるだけではなく、

実は脳の健康状態にも非常に大きな役割を果たしています。

起きている間に得た情報が記憶として脳に定着する時間でもあるのです。

 

例えば、受験生も効率よく眠った方が良いとされる話です。

これは、寝る前に勉強した内容が脳で 整理・定着 がキチンとされたか、

目が覚めてから記憶されているかどうかを確認しながら勉強すれば、

確実にしっかりと勉強がはかどり、徹夜した子が不合格なのに、

寝てばかりいた子が笑って合格してしまった、というケースも、

眠りによって脳のメカニズムがうまく働いた可能性があるのです。

 

さらに、睡眠中には成長ホルモンが分泌されたり、

免疫力が増強されたりするだけはなく、体の細胞組織も修復されます。

日々、眠りによって、体がリセットされているのです。

ですから眠りは生きる上で、とても大切と言えるのです。

 

 

睡眠の種類

レム睡眠

    寝ている間も脳は活発に働いています。

    記憶の整理と定着が行われる大切な時間なのです。

    このレムと言われる間は、目がピクピク動いたりする

    休息眼球運動( Rapid Eye Movement )が起こることから

    レム( REM )といいます。

 

ノンレム睡眠

    レムの無いノンレム( non-REM )睡眠の間は、

    大脳が休息している、と考えられています。

    これは疲労回復のためにはとても重要だといわれています。

  

 

レムは眠りながらも脳と体が働いているかのような時間に対し、

ノンレムは休息して回復を図ろうとしている時間です。

この2つのバランスが整うことで気持ち良い目覚めが得られるのです。

 

 

眠るための対策は規則正しい生活改善

食事     わかり切ったことですが、朝食をしっかり食べましょう。

       脳へ栄養を与えるだけでなく、体も目覚めさせます。

       そして、夜食は腹八分目を心掛けましょう。

  

嗜好品    カフェイン  覚醒作用があり、寝つきが悪くなります。

              過剰摂取には気を付けましょう。

     

       アルコール  一時的な寝つきを良くする効果はあっても

              眠り全体を浅くすると言われています。

              夜中に目が覚めてしまう可能性があります。

 

       たばこ    ニコンチンには覚醒作用があり、

              寝つきを悪くしますから、

              良質な眠りの妨げにもなりかねません。

 

 

ハーブティ  鎮静効果があるハーブティーを寝る前に飲むと

       リラックス効果が期待できます。

       代表的なのはカモミールティーです。  

 

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環境づくり

入浴

     リラックス出来るよう、ゆっくり時間をかけましょう。

     出来れば、ぬるめのお湯で30分くらい浸かると良いでしょう。

     体の血行が良くなります。

     長湯すると体の表面が温まり、深部体温が放散されます。

     すると風呂上り後には徐々に深部体温が下がって行きます。

     温泉などで長湯して温まっても上がってしばらくすると

     寒気がして かったるくなった経験はありませんか?

     それはこの深部体温が関係している働きによるものです。

     つまり、深部体温が下がるということは、

     体が自然と眠る準備をしているということなのです。

 

寝室

     脳をリラックスさせるために、寝室の明かりは暗めにしましょう。

     出来れば、室温も湿度も適切にしたいものです。

     睡眠の質を上げるためには、工夫が大切です。

     そして寝る前のテレビやパソコンの強い光は脳を刺激しています。

     明るい光は脳と身体を覚醒させますから、

     就寝前は控えた方が眠りの質が数段上がります。    

 

運動

     軽い運動でいいのです。

     無理せず体の融通が利く範囲、軽く汗ばむ程度がいいでしょう。

     適度な運動習慣は覚醒作用を減らすとことがわかっています。

     上記の嗜好品を愛用される人は、軽い運動を心掛けましょう。

     そして、楽しく継続できるように、

     無理せず、先ずは軽いウォーキング程度でもよいと思います。

 


まとめ

眠れない日が続くと、ただただ疲労が蓄積するばかりです。

朝ご飯を食べても無気力な状態になっては日常生活に支障をきたします。

昼間でも注意散漫の状態で、気分も沈んだままになっては、

何をしていても張り合いが無いだけはなく、事故につながりかねません。

更には、精神的にも乱れてきますから人間関係にも悪影響を及ぼします。

ささいな事で怒ったりと、過剰な反応をするようになる人もいます。

心身共に健全ですごすためには、眠りは欠かせないのです。

 

無理に寝よう寝ようと考えると、余計に眠れなくなる場合もあり、

自然とゆったりした気分になれる工夫をしてほしいのです。

浴槽にリラックス効果のあるハーブの入浴剤を使うのもいいことです。

自分に出来そうな事を少しずつでいいのです、

慢性化してつらくなる前に、生活改善から是非、行ってみてほしいのです。

 

毎日スッキリした目覚めがあれば、気分の良い一日になるでしょう。

工夫をしならが、毎日、楽しく、元気に過ごしましょう。