『 カフェイン中毒 』って何? カフェインで死者って本当? カフェイン離脱頭痛って何? 怖~いカフェイン依存症になる前に! 

 

『 カフェイン依存症 』『 カフェイン中毒 』どちらも

カフェインを摂取しないといられない人のことですが、

エナジードリンクを過剰に摂取した男性が救急搬送され、

解剖に出頭した医師がカフェイン中毒死と発表したケースがあります。

何事も適量が大切、ということなのです。厚生労働省や農林水産省も

カフェインに対して注意を促していますから紹介していきます。

 

 

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HO(世界保健機構)、FSA(英国食品基準庁)の発表

世界保健機関(WHO)

 カフェインの胎児への影響は未確定としつつも、

 お茶、ココア、コーラタイプ飲料はほぼ同じくらいのカフェイン量であり、

 コーヒーはその約2倍のカフェイン含んでいることから、

 妊婦に対し、コーヒーを、1日3~4カップまでと、呼びかけています。

 

英国食品基準庁(FSA)

 2008年に妊婦がカフェインの過剰摂取により生まれた子は低体重、

 将来的に健康へのリスクが高くなる可能性があると発表しました。

 妊婦に対し、1日当たりのカフェイン摂取量はWHOよりも厳しい200mg、

 つまりコーヒーをマグカップで2杯程度に制限するよう求めているのです。

 

 

カフェインを多く含む食品

インスタントコーヒー(顆粒粉末)   40 ㎎/100 g 1g使用した場合

コーヒー(浸出液) 60 mg/100 mL   コーヒー粉末10 g、熱湯150mL

紅 茶 (浸出液)    30 mg/100 mL   茶葉 5 g、90℃湯360 mL、

                              1.5~4 分

せん茶 (浸出液)    20 mg/100 mL   茶葉10 g、90℃湯430 mL、1 分

ほうじ茶(浸出液)    20 mg/100 mL   茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分

玄米茶 (浸出液)    10 mg/100 mL   茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分

ウーロン茶(浸出液) 20 mg/100 mL   茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分

エナジードリンク   32~300 mg/100 mL  製品によって異なる

                

 

上記を基準にして1日に摂取してよい、だいたいの目安を考えると、

 

     コーヒー 3杯程度

     紅茶   6杯程度

     煎茶  10杯程度

 

普段からコーヒーを沢山飲む習慣のある人は

徐々に依存症になりやすくなる恐れがありますから是非注意してほしいです。

 

 

カフェイン中毒量

欧州食品安全機関(EFSA)による発表によると、

以下の量に控えて中毒にならぬよう促しています。

 

 ・1日あたりのカフェイン摂取量 400mg未満

 ・1回あたりのカフェイン摂取量 200mg未満

 

しかし、これを絶えず頭に入れて、考えながら飲み物を飲む人は、

普通にいないです。カップや湯呑の大きさによって、かなり違いますから、

先ずは気を付けようと思う心掛けから始めても良いかもしれません。

 

 

過剰摂取で起こる中毒症状

    ・吐き気、嘔吐

    ・手足のしびれ

    ・動悸

    ・悪寒

    ・意識消失

    ・心肺停止

 

多量のカフェイン摂取は、周囲が慌てふためく程、

突然のパニック症状に陥る人も中にはいます(カフェインアレルギー)。

自分の適量を知る事も大切なのです。

 

 

カフェイン離脱頭痛 

そして怖いのは、文頭でも述べていますが、カフェイン中毒になってしまうと

飲まないと落ち着きません。なぜなら飲まないと『 カフェイン離脱頭痛 』

という激しい頭痛が起こるのです。

この症状は100mgのカフェイン摂取で約1時間後くらいには

治まる事が多いのですが、これは単なる一時凌ぎなのです。

アルコール中毒と同じで悪化させる対応方法になります。

ですから、中毒になってしまうと、かなり頑張って摂取を控え、

完全離脱を目標にする強い意思と心掛けが無いとなりません。

 

 

カフェインの効果

キチンと付き合えばカフェインは抽出精製をした後、

立派な医薬品としても活躍する成分です。

決して怖い印象ばかりではありません。

 

    ・覚醒作用

    ・鎮痛作用

    ・疲労回復

 

注意して欲しいのは、カフェロップ、カフェクール、エスタロンモカ

という一般用の医薬品がありますが “ 眠気覚ましだから ” と、

栄養剤やサプリメントの感覚で、安易に飲むのは控えた方がよいでしょう。

 

 

摂取量について

先にも述べたように、厚生労働省や農林水産省が注意を促している

にもかかわらず、なんと含有量の規制があるのは薬だけです。

 

  ・医薬品     1回200mgまで、1日500mgまで

  ・医薬部外品   50mgまで

  ・清涼飲料水    ?

 

薬なら添付の説明書があり飲み方を理解してから使用できます。

しかし、エナジードリンク(清涼飲料水も含む)には規制がありません。

つまりメーカー側に表記義務が無く、販売者の任意に任せている状態です。

こうなると摂取する本人が意識して気を付ける以外に方法がないのです。

 

 

まとめ

コーヒーや紅茶が単なる食品で、

勝手に含有しているものに対しては飲む量を規制出来ないのと同じで、

ゴクゴク飲めてしまうのがエナジードリンクと清涼飲料水です。

 

「運転中の眠気覚ましにはカフェイン」

というくらい “ スッキリする ” “ 目が覚める ” という現象がおきますが、

これは、『 適量な摂取なら効果的です 』ということを忘れてはなりません。

慢性的に摂取すると依存症になって行きますから、

カフェインを摂取せずにはいられなくなります。

 

良い部分と注意したい部分、双方を正しく理解し、

きちんと付き合って行きたいものです。